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らぶあど encore!
第21章 揺れる想い
ほんの一、二秒のキスだったが、景子の全身を紅く染めるには充分だった。
固まってしまった景子を見て、亮介は調子に乗り頬にもキスをする。
「……っ」
景子はすっかり腰砕けになってしまった。
そんな彼女の隙に付け入るかのように、亮介は景子の細腕を掴み引き寄せてソファへ押し倒した。
景子の身体は、ソファの上で軽く跳ねた。
景子の身体の両脇に手を突き、亮介は真剣な眼差しを向けている。
景子は、彼から目を離せず胸を高鳴らせ部屋に響く秒針の音を聞いていた。
亮介の睫毛の長さや、Vネックのシャツから覗く胸元に黒子がある事に初めて気付き、余計にドキドキする。
二人はただ見詰め合い微動だに出来なかった。
どちらかがほんの僅かでも動いたら、もう後戻りは出来ない――と感じていた。