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らぶあど encore!
第21章 揺れる想い
見下ろす亮介の瞳が、ふと優しい色を帯びた。
「――ダメじゃない……
景子ちゃん……
ちゃんと抵抗しないと……
このままじゃ、俺、本当に止まらないよ?」
景子は、更に頬を濃い赤に染めて、目を臥せる。
「……て、抵抗って?
殴ったり、股間を蹴ったり……
した方がいいの?
……亮介君て、そういう趣味?」
「んも~、そんな訳ないだろ?」
亮介は軽く笑い、景子の束ねられた髪をほどく。
艶やかな黒髪が流れ、景子の美しさを更に引き立て、亮介は溜め息を吐いた。
「……逃げるなら、今の内だよ?」
「に、逃げるったって……ど、何処に?」
景子は、気が付けば身体が震えていた。
(――生娘じゃあるまいし、何故私……?
彼に抱かれるかも知れない予感でこんなに不安になって、ドキドキするなんて……)
亮介はそれに気付き、景子の手を握り締め、指に口付ける。
「俺は、景子ちゃんを怖がらせる事はしないよ……
泣かせたりもしない……」
「――」
景子が潤む瞳を向けると、亮介はふとおどけて舌を出す。
「さっきみたいに馬鹿な事をやって怒らせる自信はすっげーあるけど」
景子は、小さく笑った。