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らぶあど encore!
第21章 揺れる想い
「あは……アハハ……
もうっ……可笑しい……どんだけお腹空かせてるのよ……
ウフフフ……」
景子は、久し振りに笑った様な気がしていた。
いつからだろう、腹の底から笑うという感覚を忘れてしまっていた。
洋平と引き離されてから、心から笑うという事が無かったのかも知れない。
亮介は頭を抱えたまま、まだぶつぶつ言っている。
「ほら、笑われた……
俺って……所詮こういうキャラから抜け出せないんかなあ……
いつもいつも、いい所までいってもさあ……
"亮介君て本当にいい人だね☆"
とか言われちゃって、終わるんだよね……
ハアア……」
景子は涙を拭い、丸まっている亮介の背中を抱き締めた。
亮介は、ビクリと震えて、すっとん狂に叫ぶ。
「けっ……景子ちゃん?」