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らぶあど encore!
第21章 揺れる想い
「バカね……
いい人って、最高じゃないの……」
景子はそう言うと、亮介の頬にチュッとキスをし、素早く離れた。
抱き締め返そうとして腕を出した亮介は空振りに失望し、唇を尖らせた。
景子はクスリと笑い、持参していたジャーポットを持ってきて、テーブルに置き、蓋を開け亮介を手招きする。
「……今日のお昼、用意して来たの。
食べなさいよ」
「え、ええ――っ!?
ま、まさかの手作り弁当――!?
マジ、マジマジで――!」
犬の様に尻尾を振って、というのはこういう事を言うのだろうか、と景子はほくそ笑んだ。
表情を一変させて目を輝かせ、飛び跳ねて走り寄り、テーブルの前のソファに座り景子が持ってきた昼食を見て感嘆の声をあげる。
「うお――っ!
めっちゃうまそー!
ミネストローネにピラフ――!どっちも好き――!」