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らぶあど encore!
第21章 揺れる想い



亮介は、景子の様子に気付き、挙げ足を取る。


「……け、景子ちゃんだってモソモソしてるじゃんか」


「うっ……」


「俺に怒る癖にズルいぞ―!
威張りんぼ――!」


「あ――ハイハイ分かったわよ!
ゴメンゴメン!
はいっこの話は終わり!
食べてっ!」


景子は紅い顔のままキレ気味に叫び亮介の口にピラフを突っ込む。


亮介は目を丸くしたが、咀嚼するとみるみる内に笑顔になる。



「――うまっ!
なにこれ!」



景子は、満更でも無い様に口元を緩ませもう一口食べさせる。



「ごく普通の海老ピラフですけど?」



「いや、美味いって!
景子ちゃん、カリスマ主婦?」



「ふふ……何よそれ……
大袈裟ね……」



亮介がいつの間にか真っ赤になっているのに気付き、景子はギョッとするが、彼はお茶を流し込み咳き込んだ。



「――ゲホッ……ゲェホッ……」



「んも――!何してんのよ!
ガバ飲みするからそうなるの!」



背中を擦り、ようやく落ち着いた所で彼がポツリと言った。



「いや……景子ちゃんに食べさせて欲しいって……
お願いしようとしてたら……
景子ちゃんの方が、そうしてくれて……
メッチャ嬉しい……」



「……っ」



無意識な行動だったのだが、景子は今更恥ずかしくなってきた。
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