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らぶあど encore!
第21章 揺れる想い
「あ――っ!
幸せだな――!」
亮介は、真っ赤なまま屈託なく笑い、ミネストローネを掻き込む。
「もうっまた行儀悪い!」
景子に叱られるが、亮介は何度も頷きながら親指を立てて見せる。
「むん!
むっげーんみゃい!
げーこぢゃんサイゴー!
五ツ星だぼ――!」
「食べながら喋らない!」
景子はつい頭を軽く叩くが、ハッと口を押さえる。
「やだ……瘤出来てる所殴っちゃった」
「全然大丈夫だよ!
美味しいご飯食べたら治っちゃった~!
ハハハ」
「ほら、ほっぺにご飯粒!」
「え、付いてる?」
亮介は、景子に顎を突き出して
「ん!」
と言うが、景子はまた真っ赤になり首を振る。
「ちょっと!
何をさせようとしてるのよ!」
「ん――!」
亮介は尚も顔を近付ける。
「もっもう……
バカじゃないのっ!」
景子は狼狽えながら、指で粒を取るが、亮介は素早くその手を掴み、チュッとキスしながら粒を食べた。