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らぶあど encore!
第21章 揺れる想い
「まあ、でも……
けーちゃんが楽しそうだから、いっか!
ヤキモチは我慢~」
亮介の長い腕が、後ろから伸びてきて景子を抱き締める。
「きゃっ……
危ないわねいきなりっ!
溢れるじゃない!」
振り返り目を剥くと亮介はシュンとなるが、景子がその様子にプッと笑うと、亮介はそのままキスをする。
「……ん」
「けーちゃん……
さっきの続き」
耳元で囁かれ、景子は真っ赤になり彼の頭を叩いた。
「バッ……!
するわけないでしょ!
仕事中だし!
そろそろ皆帰ってくるし!」
「ちぇ~」
景子はプリプリ怒りながら珈琲を手に洗面所を出ていくが、後ろから亮介が呼び止めた。
「――けーちゃん」
「な、何よっ?」
「今度のアルバム……
オリコン初動一位獲ったら……
俺の物になってくれる?」
「――っ」
景子は後ろを振り返る事が出来ないまま立ち尽くし、頬をますます熱くした。