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らぶあど encore!
第21章 揺れる想い
「な、何してんの……じゃないだろ」
亮介が呻くと、三広が飛び退いた。
「うお――!
なんだなんだ亮介か!
お前、木の枝にぶら下がるの止めて絨毯になるのかよ!」
「あ――!
あるよな!
ほら、虎がこう、延びたみたいな形になってるやつ!」
「ギャハハハ――!
そうそう、それな――!」
三広と祐樹は調子に乗り笑うが、亮介はキッと目を剥き顔を上げ、絶叫する。
「お、お前ら――……
ぐげえ!」
欠伸をしながら入ってきた野村に、思いきり頭を踏まれたのだ。
野村は何も気付かず、スタジオに入っていった。
祐樹と三広は顔を見合わせると、
「さて、やろっか~」
「サクサクと進めちゃおうね――!」
と言い合い、亮介を無視して出ていってしまう。