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らぶあど encore!
第22章 思いがけぬ邂逅
『ん……?』
ほなみは、電話の向こうで智也が形の良い眉を微かにひそめた様な気がして、躊躇った。
だが智也が笑い、ほなみに促す。
『どうした……
折角掛けて来たんだし、聞きたい事はこの機会にバシバシ言っておけ』
「……い、いいのかな、私が聞いても」
『ハハハ……
この間まで夫婦だったし、小さな頃からの付き合いじゃないか……
遠慮する事は無い』
「う……
あ、あのね、じゃあ聞くけど――」
「ぐひゃあ――っ」
「どひいい――っ」
凄まじい二人の叫び声に、ほなみはスマホを落としそうになる。
あぐりとカナは絡まった電気コードの如く縺れ合い、白目を剥き、泡を吹きぐったりしていた。
『ほなみ?』
「あ……ご、ごめん……
あのね」
ほなみは、ピクピク痙攣する二人を見て顔をひきつらせながら、遂に切り出した。