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らぶあど encore!
第22章 思いがけぬ邂逅
「カナちゃんの事……
好き?」
『――ああ。
今誰より愛してるよ』
ほなみは、その返答に胸を大きく撫で下ろし、カナの方をちらりと見るが、折り重なったままで二人は寝息を立てていた。
「そ、そう……
カナちゃん、いい子だしね……
可愛いし、元気で楽しいし……」
『ああ、知ってるよ』
「――ね、ねえ……
だったら、何故……
そ、その……
カナちゃんを……」
ほなみが、言いにくそうに言葉尻を濁すと、察したのか智也は低く笑った。
『……全く、女同志は何でも明け透けにお喋りするんだな……
つくづく俺も下手な事が出来ないな……』
「う……
わ、私達、さっき聞いたの……
要らぬ世話だろうし、二人の事だから、勿論口出しなんて出来ないし、しないけど……
その……ただ、心配で」
『心配って、カナのか?
それとも元夫のか?』
軽口の様に智也に聞かれ、ほなみは絶句してしまうが、何秒か置き、答えた。
「……二人共、に決まってるじゃない」