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らぶあど encore!
第22章 思いがけぬ邂逅
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「驚きました……まさか景子さん……洋平君のママが、ほなみさんとお友達だとは」
診察室のパソコンを打ち込みながら透は言った。
ほなみと景子は顔を見合わせるが、景子はシャイな気持ちになってしまい、つい顔を逸らす。
ほなみは、それを見て首をかしげるが、何と無く、景子は上手に自分を出すことが出来ない人なのではないかと思った。
最初は意地悪で好きになれないと思っていたが、赤ん坊をあやす屈託のない表情を見て、あれが景子の素なのではないか?と感じたのだ。
「はい。マネージャーをしていただいてお世話になっていますけど、私的にも仲良くさせてもらっています。
今夜は、景子ちゃんの家にお泊まりなんです」
「ほう~。そりゃ楽しそうだな。僕も乱入したい位ですね」
「もうっ!透先生ったら」
「なーんてね!
そんな事したら、ほなみさんの旦那様に半殺しにされちゃいますよ‼ハハハ」
「うふふふ」
透とほなみが談笑するのを、景子はくすぐったさと同時に居心地の悪さを感じながら見ていたが、透がふとキーボードを打つ指を止め椅子を反転させた。
「ところで、景子さん、洋平君は元気?」