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らぶあど encore!
第24章 長い夜


亮介は、駅前のコンコース前の信号の交差点で佇んでいる景子を見つけたのだ。

彼女の姿に亮介は目を輝かせ胸を踊らせるが、瞬時に、何故彼女がここにひとりで居るのかと不思議に思った。

今日は景子はほなみと一緒の筈だが?

だが、そんな疑問よりも思いがけず彼女を見つけた事の喜びの方が勝り、彼は走り出していた。



「景子ちゃん……」



輝く笑顔で彼女を真っ直ぐ見詰めながら走る彼を、信号の色をぼんやりと眺めていた景子は気付かなかった。

その瞳は虚ろで、いつもの強い光は見えない。

亮介は走りながら不吉な何かを感じ、胸をざわめかせた。



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