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らぶあど encore!
第24章 長い夜
「どうだった?俺のバラード!痺れたろ!」
史はほなみの頬を両手で挟み、満面の笑みで彼女を至近距離で見詰めている。
ほなみは彼の胸を軽く拳で叩き、叱るように言った。
「もうっ……!そんな風にされてたら、感想どころじゃないじゃない……離れなさい!」
「いいじゃん……このくらいさあ」
「何がいいじゃんなのよ!」
ほなみは華奢な手を彼の頬にピシャリと当てるが、彼はその手を掴み、白い甲に音を立ててキスした。
ほなみは真っ赤になって絶句し、大きく目を見開いて彼を見上げる。
史はクスッと笑い、首を傾げて甘い声で囁いた。
「ほなみさあ……今夜、俺の部屋へ来いよ」
「なっ……何で!?」
「なんにもしないからさ」
「う……嘘ばっかり!」
ほなみは明らかに狼狽えていた。