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らぶあど encore!
第25章 長い夜②
「普通の身体ではないのに、何故、一人で、ライヴハウスなんかに行ったんだ?」
「……あ……あのバンドに……興味があったから……です」
小さくなりながらも、綾波の目を見て小さな声で、だがキッパリと答えるほなみの口調からは『疚しい事は何も無い』という思いが滲み出ているようだった。
綾波は片方の眉を上げて、一歩ほなみに近付く。
「ほう……それは……彼の音楽にか?それとも彼自身にか?」
「――っそんな」
ほなみが反抗的な光をその瞳に宿して綾波を睨むと、綾波は彼女の腰を抱き寄せ、息が掛かる程近くに顔を近付ける。
「……っ!」
ほなみが頬を紅く染め、絶句した。