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らぶあど encore!
第25章 長い夜②
その表情が祐樹の笑顔と重なって、ほなみの胸の奥が甘く痛んだ。
綾波は低い透き通るような声でほなみの頬に指で触れてこう言った。
「綺麗な花は自分の目の届く場所に閉じ込めて置きたいのが男なのさ」
ほなみが真っ赤になり目を丸くすると、綾波は咳払いして言い訳する様に付け加えた。
「――まあ、祐樹ならもっとこう……甘い台詞で上手く言葉にするんだろうがな……」
「……」
ほなみは恥ずかしくて堪らなくなり、下を向くが、綾波に軽く頭を小突かれる。
「冗談だ……花も適度に日に当てないと萎れるからな……」