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らぶあど encore!
第26章 長い夜③
「え……だから……その……ふたりがむっ……むむ結ばれる……場所っ……とか……
演出とか……こ……コスチュームとか……って!
ちち……違うからっ!コスチュームプレイとか……いきなりそんな事をしようなんて……お……思ってないから――!
いや……ちょっとだけ……ちょっとだけ?
ナースになったけーちゃんに注射されたりとか……いいなあって思ったり――て……うわあ!ごめんなさいごめんなさい――ウソだよ――っ」
景子は無言で顔を上げると彼を強く抱き締めた。
殴られるかと覚悟していた亮介は、ポカンと口を開ける。
「けー……ちゃん?」
「もう……っ……本当に……ばっかなんだから……」
「う……うう、ごめんなさい」
「ごめんはいいから」
「ごめん」
「だからっ」
「……」
景子は、彼の胸から顔を離すと、目を丸くしたままの整った顔を見上げ、言った。
「……治ったら……良いわよ」
亮介は、大きく見開かれた目を更に大きくし、鼻の穴まで膨らませた。
「ま……マジで――!?」