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らぶあど encore!
第26章 長い夜③


目の前で、くるくると表情を変える亮介に、母性本能と恋情を強く呼び覚まされて、景子は胸の奥に甘いむず痒さを覚え、儚い幸福に酔いしれた。

そう、これは束の間の幸福なのだ、と景子は自分に言い聞かせる。

元々、自分は彼らを騙し討ちする為に史に遣わされた刺客といってもいい。

皆の信用を得て、内部に入り込んだところで、彼らを陥れる仕掛けを仕込んで、逃げる――という計画だった。

でも、バンドの仕事にかかわって皆一人一人を知る内に――憎みきれなくなった。ほなみの事も――

恵まれた環境の中で守られてぬくぬくとしている鼻持ちならない女、そう思っていた筈なのに。

あぐりやカナ達と友達の様に過ごしている内に、まるでこれが自然な事のように思えてきた。

でも違う。自分は此処には相応しくない人間なんだ。

けれど――亮介が、今目の前で、景子をまるで女神を見る様に瞳を輝かして頬を染め、景子の言葉に喜んでいる。



――私、貴方を幸せに出来る?

こんな私でも、貴方を幸せに出来るの?――




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