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らぶあど encore!
第26章 長い夜③
「俺を……好きなんでしょう?」
額をくっ付け、景子の目を覗き込ながら亮介は囁くが、景子は恥ずかしくて何も言えない。
ギリギリまで溢れずに留まっていた涙がほろりと頬を伝う。
亮介は少し笑って頷いた。
「けーちゃん、言葉で言わなくてもさ、顔が返事してるね」
「……っ……」
「亮介君が大好きです、愛してますって、言ってるよ」
「――ばっ」
景子は瞬時に恥ずかしさで真っ赤になって、横を向こうとするが、顎を掴まれて正面を向かせられる。
「けーちゃんて、おっかないのに恥ずかしがりやだなあ」
「う……私……そんなに怖い?」
「怖い怖い!最初会った時なんて、こーんな顔だった!」
亮介は指で自分の目を吊り上げて見せる。