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らぶあど encore!
第26章 長い夜③
亮介は、後ろを向いてしまった景子の背中を見て、オドオドと釈明する。
「……ご……ごめん……けーちゃん……でも……俺、本当に嬉しくて信じられなくて……
で、バカな事やっちゃった……」
「……」
景子は返事をせず、すっかり暗くなってしまった闇を映す窓の方を向いている。
亮介はご機嫌を取るのに必死だった。
「――あ、そうだ!記念にさ、ペアリング作ろ!
どうせなら普通のじゃなくってオーダーメイドで変わったうんと可愛いやつ!
浜田さん……て知らないか……あのさ、はまじろうの中の人なんだけど、あの人メチャ器用でさ、アクセサリーとか作れるんだよ!
そうだなあ……けーちゃんらしく女王さまっぽいイメージで……女王様眼鏡のチャームに宝石をあしらうとか!
……て……ごめん、ごめん、冗談だよっ……起こらないで――っけーちゃ……」
亮介がアタフタしていると、景子は突然振り返って彼の胸の中へと飛び込んだ。