この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
らぶあど encore!
第27章 長い夜④
祐樹は困ったような笑顔でほなみの髪をくしゃりと指で乱して、額に口付けた。
こそばゆい甘さで身体の芯がチクリと疼き、溜め息を吐いてしまう。
唇に、欲しい――そう思うほなみは祐樹のシャツの裾を摘まみ軽く引っ張るが、額から唇を離すと同時に彼はほなみから手を離し、ランドリーボックスを手にシャツを拾い集めながら言う。
「疲れたろ?お風呂行ってきなよ。俺、ちゃっちゃっと片付けておくから」
「……え……」
生まれてしまった身体の疼きと恋しさを持て余し、ほなみは忙しく動き出した祐樹の背中を見詰めたが、振り返らない彼にあきらめた様に目をふせ、無言のまま着替えを取りにクローゼットへ向かった。