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らぶあど encore!
第27章 長い夜④



祐樹は困ったような笑顔でほなみの髪をくしゃりと指で乱して、額に口付けた。

こそばゆい甘さで身体の芯がチクリと疼き、溜め息を吐いてしまう。

唇に、欲しい――そう思うほなみは祐樹のシャツの裾を摘まみ軽く引っ張るが、額から唇を離すと同時に彼はほなみから手を離し、ランドリーボックスを手にシャツを拾い集めながら言う。



「疲れたろ?お風呂行ってきなよ。俺、ちゃっちゃっと片付けておくから」

「……え……」



生まれてしまった身体の疼きと恋しさを持て余し、ほなみは忙しく動き出した祐樹の背中を見詰めたが、振り返らない彼にあきらめた様に目をふせ、無言のまま着替えを取りにクローゼットへ向かった。


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