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第27章 長い夜④

祐樹は大きく目を見開き、驚きと沸き上がる恋情に翻弄されそうになる。

こんな風にほなみが直接的に求めて来た事は今までなかった。祐樹が求めれば、ほなみは忽ちキスで蕩け、腕の中で甘く乱れて応じた――が……

妊娠が分かってから、やはりほなみは様子が違う。

変化していくのは身体だけでなく、心も大胆になっているようだ。些か感情的が過ぎるが、烈しく求められるのは男として素直に嬉しいと思う。



（けど――触れたら……本当に止まらない）



祐樹は、シャワーを浴びながら解き放った筈の欲が再び目覚めるのを自覚していた。

身体の真芯に火が点って、その烈しさに自分だけでなくほなみも焼きつくしてしまう――