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らぶあど encore!
第27章 長い夜④
「あのさ……ほなみ」
「――逃げないで……」
「……っ」
何か上手い理由を付け、同じベッドで寝ない様にしようと企んだ祐樹の思いを見透かす様にほなみの瞳は鋭く煌めいていた。
その眼差しは、たじろぐ祐樹を真っ直ぐに捉え、虜にする。
部屋を出ていこうとしていた祐樹の身体は痺れて動けなくなっていた。
ほなみは細くしなやかな両腕を毛布から出して祐樹を誘う。
「私は大丈夫……だから……来て」
祐樹の眉が歪み、唇は強く噛み締められて結ばれるが、呻く様に言葉が放たれた。
「――人の気も知らないで……っ……悪魔みたいに……誘惑するな……っ」