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らぶあど encore!
第27章 長い夜④
ほなみは祐樹が近付くにつれ、反対に後ずさる。
頬は鮮やかに赤みが差して、潤んだ瞳は涙が今にも落ちそうだった。
祐樹が手を伸ばし腕を掴もうとするが、ほなみは髪を翻して避け、そっぽを向く。
空振りの腕を降ろし、祐樹は低く呻いた。
「何故……?そんな風に誘ってる癖に……っ」
「……」
ほなみは、腕で身体を隠して顔を背けたまま黙っている。隠しきれない滑らかな肌が、曲線が、狂おしく祐樹を誘惑する。
思わずゴクリ、と喉を鳴らすと、祐樹は拳を握り締め言った。
「やっぱり……ほなみは悪魔だ」