この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
らぶあど encore!
第27章 長い夜④


「――っ」



祐樹は喉元までせりあがる叫びを堪えて苦し気に顔を歪めた。



――欲しいか、だって?

そんな事を聞かなくたって分かるだろう?

俺の心全部が、身体じゅうが欲しがっているに決まってる。

可愛くて、大切で大切で、恋しくて堪らないほなみ。今こうして手が届く距離に居るのに、何故俺はこんな風に我慢している?

ほなみを滅茶苦茶にしそうで怖いから――?……いや……きっとそれだけじゃない。

底無しに愛してしまう事を俺は怖がっているのか?

ほなみに出会う前は、どの女の子に対しても本気にならなかった。本気で愛したところで、すぐに離れていってしまうのではないか――何処かでそう
思っていたから。

もしもほなみを失う事になったら、と想像するだけで、慟哭しそうになる程に自分の一部のようになってしまっているこの愛は、祐樹を幸福に微笑ませるだけでなく、時として大きな不安にも突き落とす。



――本当に、本当に、俺とずっと居てくれる?ほなみ……




我ながら愚かだが、何度もこう言ってほなみに確認したくなってしまう。


/1133ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ