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第27章 長い夜④

「……大丈夫?」



祐樹は、大きく速く腰を動かしたい欲を必死に耐えながらほなみに聞いた。

ほなみは小さく頷くと、祐樹の真っ直ぐな髪に触れる。



「うん……気持ち……平気」

「今……気持ちいい……て言わなかった?」

「――っい……言ってない」

「い――や、言った」

「ち……違うもんっ」

「違わないよ……ほなみの身体が俺に言ってる」

「――あんっ」



祐樹は腰を少し引き、また奥へと進める。ただし、いつもより慎重に。慎重にしているつもりだが、快感が勝ってしまって思ったよりも強く動かしてしまうのはどうしようもなかった。

今夜の祐樹の興奮は凄まじいものがあった。かつてない程に強烈にほなみに誘惑され、焦らされて、もう限界に近いのだ。

でも、思いのままに劣情をぶつけることは出来ない。それではほなみの事を全く思いやりもしない、ただ欲を吐き出す為だけの行為になってしまう。