この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
らぶあど encore!
第28章 クレッシェンド作戦会議
ほなみの言葉に祐樹は大きく頷いた。
「そーだそーだ!ほなみに出逢って色んな事があったからこそ今のクレッシェンドがあるんだよ!……恋は人を成長させるの!うん!」
「……ほなみに甘えっぱなしで退化するなよ、祐樹」
綾波はニヤリと笑い珈琲を載せたトレーを持ちキッチンから出て、ほなみにカップを渡した。
ほなみはペコリ、と頭を下げて受取りながら気になる事を遂に口にする。
「景子ちゃんは……大丈夫ですか」
「さあ……どうだかな」
綾波は意味ありげに呟き、珈琲を啜った。
三広は眉をよせる。
「綾ちゃん、あんまり景子ちゃんを責めるなよな。わざとやった訳じゃないんだから――」
「わざと……じゃない……か」
綾波の、眼鏡の奥の鋭い瞳がキラリと光った。