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らぶあど encore!
第29章 貴方の側に居たい
また深く物思いに沈み、うつむき黙る景子を亮介は片腕で器用に抱き上げ、膝に乗せてベッドへ寝そべった。
「ちょ……っとっ!」
景子は亮介の上でじたばたするが、彼の怪我を気にして、直ぐに大人しくなる。そんな彼女に亮介はクスクス笑い言う。
「――ほらね?これが怪我の功名?役得?……あれ?違うかな……」
「も……もうっ」
「いつもならドカーンて殴られて、バーンて怒鳴られてるもんなあ」
「殴って怒鳴って……て、そんなに私怖い?」
「うん、スッゲー怖い」
「ちょっと!酷くない?」
「いや違う。スッゲー可愛い」
「きゃ……っ」
亮介は、器用に身体を反転させると、景子を下に組み敷いた。