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らぶあど encore!
第29章 貴方の側に居たい
亮介が息をふう、と吐き出して、景子の前髪を揺らした。
ベッドの軋む音に、景子の胸には、彼が被さって来るのだろうかと不安と期待が入り混じる。
頬に大きな掌が触れた時、胸の高鳴りは最高潮に達した。
「全く、けーちゃんてば魔性の女だよな――っ」
笑い混じりに言われ、頬を軽く引っ張られ、耳も引っ張られる。
「……っ」
「そーんなに色気たっぷりに迫られたらさあ……俺、三広みたいに鼻血ドバー!ってなるよ?ハハハ」
「りょ……亮介く」
「ん――?」
「私は――」
景子は、彼の胸にしがみついて、何もかもを話したい衝動に駆られる。