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らぶあど encore!
第29章 貴方の側に居たい
目の前の亮介の瞳はまるで女神を崇めるような輝きがあり、景子は心苦しくなる。
――私は、いつも飾らない、真っ直ぐに向き合ってくる貴方を好きになった……でも、貴方が好きだと言ってくれる私は……貴方が見ている北森景子という女は……偽りで固められた人間なの……
何もかもが嘘ばかりの……
こんな私は、貴方を好きになる資格なんかないけれど……だけど――
「けーちゃん、俺の前ならもっと楽になっていいんだよ?」
「――」
「けーちゃんが……何か大きな物を抱えてて悩んでるとか……何となくわかってる」
「……っ」
亮介の言葉に、景子はギクリとし、彼の腕の中で少し身構えてしまった。