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らぶあど encore!
第29章 貴方の側に居たい



最初、その話を聞いた時冗談かと思ったが、亮介に話す祐樹の目は真剣そのものだった。

綾波も承諾したらしく、祐樹の隣で腕を組み無言で頷いていた。



『サポートを頼む、とかじゃなくてさ、正式メンバーを募るんだよ。今回の件をファンに隠して置くわけにいかないだろ?亮介が復帰するまでのひと月かふた月の間、新しいギターに入ってもらう』

『……あ……新しいって言っても……どっから探すんだよ』



唖然とする亮介と、隣で不安そうに佇む景子を交互に祐樹は見て、悪戯な笑みを浮かべた。



『ネットや新聞広告を使って――緊急メンバーオーデイションの告知をやる』

『新聞の広告枠は智也に押さえてもらう。もう話は通してある』



綾波はクールな表情を崩さずに、付け加える。





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