この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
らぶあど encore!
第29章 貴方の側に居たい
『でも……ちゃんとした人達が集まるでしょうか……中には興味本位の野次馬とかも紛れてるかも』
懸念から、ついポロリと溢した景子だが、綾波に鋭く見詰められその先の言葉を飲み込む。
口出しするな――という無言の圧に景子は思わず俯いた。
祐樹があっけらかんとした口調でまるで指揮者のように両手を広げて言う。
『冷やかしや野次馬は書類や応募のメールフォームでシャットアウトするよ!……ギター歴が何年かとか、得意な奏法だとか、他に演奏できる楽器はあるかとか……あとは尊敬するミュージシャンと、その理由をびっしり書いて貰うから……
プロでもアマでも、ミュージシャンとしての気概のある奴かどうか……俺らが見定めるもんねっ』