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らぶあど encore!
第29章 貴方の側に居たい
『祐樹……なんだか楽しそうだな』
身体を揺らし、ステップをその場で踏み始める祐樹に呆れて亮介は言うが、祐樹はビシッっと彼を指差し言いはなった。
『ったりめーだろ。スッゲーいい曲が出来て、テレビで披露する予定がいくつもあって、アルバム引っ提げてのツアー……どんなセットリストで行こう!とか、この曲はどんなアレンジにするかとか、いや、アルバムの通りに再現する方がチャレンジかなとか……
高校の頃からの最高に楽しい友達で最高のメンバーとこんなすげー曲を世の中にぶっ放せるなんて、めっちゃ楽しみ――!……とか思ってたら……
お前この怪我。なんかさあ、俺らって順調にいくように見えて、肝心な時になにか起こるよな?
俺らって何か持ってるよな――!ここまで来ると、ハハハ!なんか楽しくね?』
『いや……この間の武道館すっ飛ばしは……お前のせいだし……テレビでほなみちゃんを略奪宣言して騒ぎになったのもお前のせいだろ』
亮介が突っ込みを入れると、祐樹が舌を出す。