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らぶあど encore!
第29章 貴方の側に居たい


『まあ――とにかくさ……目を三角にして肩をいからせてたってどうにか変わるもんじゃなし……どうせならとことんこの状況をエンジョイするっきゃないだろ――』

『エンジョイて……』



華麗なターンを決めながら軽く言う祐樹に亮介は苦笑するが、深く溜め息を吐くと頷いた。




『分かった。いいメンバーを見つけてくれよな。半端なやつなら俺がポーンとぶっとばしてやるし!』

『阿呆。怪我人が何を言ってる』

『そうよ……無茶したらダメよっ』



亮介に呆れ軽く頭を叩く綾波と景子はふと目が合うが、景子の方が直ぐに下を向いてしまい、亮介の背中にしがみつく。

亮介は驚いて『けーちゃん?』と彼女の顔を覗き込むが、祐樹は口笛を吹いて綾波の背中を押して病室のドアに手をかけた。



『綾波――俺らそろそろお邪魔だぜ?……景子ちゃんがついてれば、亮介の回復も早いだろうし!
亮介、スーパーギタリストに進化して復活してみせろよっ!じゃあな!』

『おう!やってやるぜ――!』



左の手を上げてガッツポーズすると祐樹がニッコリ笑い、綾波は景子に冷ややかな流し目を向けながら出ていった。






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