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らぶあど encore!
第29章 貴方の側に居たい
「ん……っやっ……」
景子の髪を掻き抱きながら、亮介は首筋に吸い付く。その仕草はまるで子が母に甘えるようでもあり、景子は胸の奥が懐かしさにキュンと痛んだ。
くすぐったくて身を捩るが、亮介は今度は胸に鼻先を埋めて顔を左右に動かす。
ゾワリと込み上げる寒気と甘い疼きに、景子は堕ちてしまいそうになり――そんな彼女に亮介はだめ押しの一言を浴びせる。
「けーちゃん……すっげいい香り……それに……ドキドキが聴こえるよ」
「……っ……そ……それはだから貴方のせい――」
「俺もずーっとドキドキバクバクしてるよ。けーちゃんに逢ってからずっとそうなんだ」
「え……」
「よいしょっ!」
亮介は、器用に景子を片腕で抱き上げてくるくる回り、そのままベッドへと彼女を倒した。