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らぶあど encore!
第29章 貴方の側に居たい




「そっか……」



亮介は残念そうに唇をすぼめ、あっさり景子を離す。

内心引き留めて欲しい景子は、目の奥が熱くなった。

そんな微妙な表情の移り変わりを敏感に察した亮介が、乱れた服と髪を直す景子の頭をポンと叩き、キスした。



「仕事なの?」

「うん……そんなとこ」



努めて明るい声を出す景子の胸内は一気に暗い色で埋め尽くされる。

今夜は、綾波と岸和也と会合なのだ。

岸会長の行き付けの店で食事をしながらという事らしいが、景子は胃がキリキリ痛んだ。食べ物など通りそうにない。

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