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らぶあど encore!
第30章 密約
「ん……」
景子はまだ覚めないようだった。
綾波は狂暴な光をその瞳に宿すと、彼女を腕に抱いたまま青の瓶の辛口の酒を一気に煽り、景子の顎を掴み唇を重ね、流し込んだ。
「……っ……ぐっ……ゲホッ」
苦しそうに咳き込む景子に構わず、綾波は酒を流し込んでしまった後も、唇を重ねたまま舌を侵入させて掻き回す。
景子の指先がビクビク震え、綾波の背中に廻されるが、薄目を開けると目の前の男が彼だと分かり、驚きに目を開いた。
綾波は、一度唇を離し、景子の目を見据えた。とても冷たいその眼差しに、景子はゾッとした――
「亮介じゃなくて残念だな……え?」
「あ……綾波さ……何を……んっ」
綾波はまた酒を煽り、景子にキスをしながら少しずつ流し込んでいく。
「ん、ん――っ……んんっ」
状況が理解出来ないまま恐怖に震える景子は彼の背中を滅茶滅茶に叩くが、綾波はびくともしなかった。楽しむように景子の咥内を思う様掻き回しながら、手を彼女のブラウスのボタンへと伸ばす。