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らぶあど encore!
第31章 運命のメリーゴーラウンド
あの夜、景子は遅くに史のアパートへやって来て、開口一番「私を抱いて」と言った。
そんな風に求めてきた事のない彼女に史は大いに戸惑ったが、柔らかくしなやかな身が腕の中へ収まった瞬間、史の欲望はあっという間に目を醒まし、彼女をその場で組み敷いた。
景子の身体は火照っていた。首筋や胸元には紅い徴が付いていて、一体誰に付けられたのかと訊ねる暇さえない程に、まるで溺れる者が藁にすがるように史を求めてきた。
求められるまま景子の中へと侵入した途端に締め付けられ、史は快感に我を忘れて目の前の身体を貪った。
景子も史にしがみついたまま甘い声で啼いて――
部屋で何度も交わった後、景子は史の胸から顔をあげてきっぱりと言った。
「私――亮介君が好き」
その瞳は今までになく強く輝き、史は一瞬見惚れた。