この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
らぶあど encore!
第31章 運命のメリーゴーラウンド
景子の背中へ流れる髪を掌ですきながら、史は心の中で思っていた。
――そんな事、とっくに知ってたさ。お前自身が気付いてなかっただけなんじゃないか。
親切に教えてやるつもりもなかったけどな――
景子は上半身を起こし、史の目を真っ直ぐに見詰めた。
カーテンから射し込む月明かりが、景子の頬、細い首筋や鎖骨、形の良い乳房を照らし、神々しい程に綺麗だった。
「史――お願いがあるの」
史は無言で景子を見上げ、その唇が次に言う言葉を待った。