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らぶあど encore!
第31章 運命のメリーゴーラウンド
「私もう、これきりで史とは寝ない……」
「――景子?」
史は景子の髪を撫でる手を止めた。
景子のしなやかな指が史の瞼と通った鼻筋をそっとなぞり、唇で止まる。
「私……史の顔が好きだった」
「……それ、よく言われるけど、お前から聞くの初めてだな」
「そうだったかな……」
景子は静かに微笑み、史の唇から指を離し、胸の前で両手を握り締めて言った。
「でも……分かったの……今、史に抱かれて……私はもう……」
「……俺に抱かれたのは、欲を満たしたかっただけなのか?」
「ごめんなさい――」
景子は史の言葉に俯いた。
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