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らぶあど encore!
第31章 運命のメリーゴーラウンド
「そんな顔すんなよ、景子」
史は、景子の髪に手を伸ばして触れようとするが、拳を握り、引っ込めて俯いた。
「もう、こうして触ったら駄目だよな……お前は亮介の女なんだから」
「ふ……史……」
「ん?……なんだよ……そんな色っぽい目で、誘ってんのか?早速浮気すんのかよ」
「何故……?何故、怒らないの?私……」
「俺にお前を怒る資格なんかねーよ」
史は自分の目から隠そうとするかのように、景子の身体に毛布を被せ、後ろを向いた。
「早く服着ろよ……でないと襲うからな」
「史」
「いいから早くしろって」
景子は戸惑いながら、散らばった服を拾い集めて着替えをする。
史は背中を向けて黙っていた。