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らぶあど encore!
第31章 運命のメリーゴーラウンド
『洋平はね……大きなお兄さんが大好きだから、きっと史の事を気に入ると思うの』
『つまり俺は……取り敢えずは洋平の大きなお友だちってやつか』
『そうね……あのくらいの子供って、年上のお兄さんが好きだから』
『俺はどうやって洋平の機嫌を取ればいいんだよ……ガキの扱いなんか分かんないぜ』
すると景子は何故か嬉しそうに顔を綻ばせて、涙の残る目で言った。
『そんな事考えずに、史は史のままで洋平に会って欲しいの』
――――
「俺のまま――か」
史グラスの底の氷を見詰めながらグラスを回して景子の言葉を考える。