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らぶあど encore!
第31章 運命のメリーゴーラウンド
史のような美形もそうそう居ないし、史のような個性を持ったミュージシャンもあまり見掛けない――ような気がする。
クレッシェンドの名前に飛びついて沢山の自称ミュージシャンから現役のプロまでが殺到するだろうと思われるが、きっと史はその中でもかなりのところまで行ける筈だ、と思う。
しかし景子は所詮素人の感覚でそう思っているに過ぎない。
音楽をビジネスにする人間達はそういったミュージシャンを見定める事に容赦などない。
プロの目から見てどうなのか、までは景子にもわかりようがない。