この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
らぶあど encore!
第32章 言葉に出来ない
「ま……まあまあ……それだけ祐樹は奥さんの事を愛してるんだって……」
亮介は女性陣の剣幕にたじろぎながらフォローするが、祐樹がビシッと亮介を指差し鋭く言い放つ。
「亮介――!お前、今なんてった!」
「へ……?だから祐樹がほなみちゃんを……」
「ちーがーう!ほなみの事をなんて呼んだよ!今!」
「……え……奥さんて」
「うわあああ――っ!お前、なんかその奥さんっていう響きがいやらしいんだよな――!
安いメロドラマで若妻を誘惑する男優みたいな言い方だったぞ――っ」
「え、えええっ?」
祐樹はまるで小さな子供がジャングルジムに登るように身軽にベッドに上がり、亮介に跨がる格好で怒鳴った。