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らぶあど encore!
第32章 言葉に出来ない
「……滅茶苦茶言うなよ~っ!俺はお前に救いの手を差し伸べた心優しき友達だぞ――っ」
亮介は唇を尖らせて抗議するが、祐樹はムキになって亮介の耳元で大きな声を出す。
「どうだかな――そんなの分からないじゃないかっ!お前、景子ちゃんが居ないからってほなみをおかしな妄想の種に使うなよ――!」
「どんな種だよっ」
「だから――ある日の昼下がり人妻を騙して連れ込んでどうのこうのっていう類いのエッチな妄想だよ!」
「何もしてないのに疑いをかけるんじゃない――っ!お前こそ妄想がビョーキだぞ!」
「人聞きの悪いことを言うな――!俺は小中高校皆勤賞だ――っ」
「へーへーそいつは結構な事で……てなんの話だよっ!」
亮介も負けじと言い返し、いつのまにか二人は掴み合って火花を散らしていた。