パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第32章 言葉に出来ない

「いっ――!?」



　祐樹と亮介は目を白黒させ、痛みと驚きで口をポカンと開ける。

　ほなみはまたグーの形の拳を振り上げ眉を吊り上げて言った。



「二人とも病院で騒ぐとか、どこまで大人気ないのっ!小さな子供でもそんなルール知ってるわよ!」

「ひいっこわいっ――」



　ほなみはビビる亮介の方を向く。



「亮介君!怪我を治したかったら、西君の挑発に乗って遊ばないで大人しくしてっ」

「ひいいい……はっはい……はいいいっ」

「――ハハハッ!いつも景子ちゃんに怒られてるけど今日はほなみに怒られてるっ」



　ほなみに殴られた頭を片手で押さえて亮介をからかう祐樹に、ほなみは再びげんこつを降り下ろす。



「痛――っ!?……ほ……ほなみっ……マジで痛いから!」

「痛くしてるから当たり前よっ!西君も赤ちゃんが生まれる前までにちゃんと大人になってちょうだいっ!」

「えええっ」