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らぶあど encore!
第32章 言葉に出来ない
ほなみは祐樹に向かってまた何かを言いたげに口を開くが、握られていた拳がほどかれて自分の下腹部を抱き締めるようにしたかと思うと紅潮していた頬は真っ白になり、その場にしゃがみこむ。
「ほなみ――っ?」
「ほなみちゃんっ」
祐樹もしゃがみ、ほなみの腰を抱こうとするが、ほなみは苦しげに眉を歪めて瞼をきつく閉じている。
「ほなみ……どうした……大丈夫か」
「い……痛い……っ……お腹……」
「ほなみ……!」
祐樹はほなみを抱き締め狼狽する。
亮介はただ事でないほなみの様子に目の色を変えてナースコールを押した。