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らぶあど encore!
第33章 言葉に出来ない②
「しん……しっかん……?」
透の発した言葉を何秒間か掛かって頭の中で漢字に変換した景子はその意味の重みに絶句した。
「先生よ……先生はこれが仕事だからさあ……患者の家族に病名を告げるのも慣れてるのかもしんねえど、こっちは違うんだぜ?普通は自分の子供の心臓に何かあるなんて言われたらビビるだろ!大体、確かなのかよ!検査の結果が出ないとハッキリしないんだったら下手に今そんな事を言って驚かすんじゃね――って!」
「……し……心臓……って……どうしよ……洋平……っ」
史が喧嘩口調で透に詰め寄る側で景子は唇を戦慄かせた。