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えっちな公民館
第2章 えっちな私、発見
長い1日が終わって、やっと帰る時間になった。
いつも一緒に帰る友達には「今日は家の用事があるから先に帰るね!」と言ってダッシュで教室を出る。

ドキドキしているのは走ってるからだけじゃない。
公民館が見えると私は走るのをやめた。
怪しまれないように、普通に歩くことにする。切れた息を整えながら、ゆっくり歩く。一度通りすぎて、裏の細い道の方へ曲がる。
民家と公民館の壁に挟まれてなんだか暗く見える道。壁には小さなドアがあって入ると公民館の裏庭みたいなところに出る。
草が繁って青臭い。ここまできたら戻れない。
私は草の匂いを思い切り吸って吐いて、ゆっくり建物の方へ近づいていく。玄関へ回って、気付いた。鍵がかかってる!

私はがっかりした。ものすごく。そりゃそうか…期待で膨らんだ胸が一気に萎む。
でもこのまま玄関で落ち込むわけにいかないのでまた裏へ戻る。
さっきと同じ草の匂いをかぎなから落ち込む。あーあ。えっちな本、すぐそこにあるのに…と貸本棚を見ようと窓に手をかけた瞬間、カララっと窓が開いた。鍵が開いてる!
私はびっくりして手を離したけど、すぐに周りを見回して誰の気配もないのを確かめると中に滑り込んだ。
自分でもびっくりするくらい素早かった。
ぴったり窓を閉じる。念のため鍵もする。
これで、一人きり…ゆっくり、えっちな雑誌が読める!
さっき萎んだ胸がまた期待に膨らむ。ウズウズとアソコが疼く。
私は震える足で貸本棚に向かった。
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