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叔父姪えっち
第8章 ひとり・ふたり
叔父さんがお休みの土曜日、キッチンで並んでご飯をつくっているとポケットの中で着信音が鳴った。
スマホを取り出すとお父さんからで、わたしはなんとなく嫌な予感がした。

「ミキ! 産まれたぞ!」
お父さんはわたしが電話に出るなりそう言った。
わたしは息を呑む。

「妹だぞ、元気な女の子だぞ」
「そう……よかったね」
「落ち着くまでもうしばらくそっちにいてもらうことになるけど、大丈夫か?」
「ん、大丈夫」

わたしの手は震えだしていた。
全然大丈夫じゃない。わかってたことなのに。
それからお父さんが嬉しそうになにか色々言ってたけど、わたしは生返事をして電話を切った。

「ミキちゃん? どうしたん顔真っ青やで」
叔父さんが覗き込んでくる。
「うまれたって……」
「あぁ! そうなん、よかったなぁ。男の子? 女の子?」
「おんなのこ……」
「……どうしたん? だいじょう、うわっ」
足に力が入らなくなって倒れたわたしを叔父さんが支えた。

「ちょっと、大丈夫かいな」
叔父さんが聞くけれど返事もできない。
「あっちいこ」
体を支えられて居間へ移動する。

座布団に座って机につっぷすと、どっと涙が溢れた。自分の生暖かい息が顔にかかる。
「どうしたんや、言うてみ」
叔父さんが優しく声を出す。
「……あたし、一人になっちゃう」
叔父さんの暖かい手が背中を撫でる。それに押されるように言葉が出てくる。
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