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叔父姪えっち
第3章 兄妹がやってくる・前篇
タケオくんはお家からおにぎりを持たされて来ていて、おにぎりが包まれていたふろしきにはご両親からのよろしくお願いします、という手紙が入っていた。

「親は今朝出て、明後日の夜帰るから、今日明日の昼と夜の飯を朝倉さん家で、って」
「朝ご飯は?」
「てきとうにパンとか焼くから大丈夫」
そっか、と相槌をうちつつお味噌汁をよそう。冷蔵庫の作り置きのおかずと漬物でお昼にする。


なんかずっと叔父さんと二人だったから新鮮。向かいに座った兄妹を見て思う。
そういえばわたしにもキョウダイ、できるんだっけ……。
チクリ、と胸が痛んだ気がした。

「どうしたん?」
かけられた声に顔を上げるとタケオくんがじっとこっちを見ている。
「あー、ううん、なんでも」
「ふうん」
なんだか意味ありげに見られている気がして何?と聞き返す。
「いや、別に」
タケオくんは視線をそらすと残りのご飯をバクバクとかき込んだ。


ご飯のあと、食器を洗って居間に戻るとあつこちゃんが眠っていた。
「ごめん、こいつお腹膨れるとすぐ寝るねん」
「あー。いいよ、別に。お昼寝していけば」

タオルケットを取って来て、あつこちゃんのお腹にかけてあげる。
あつこちゃんのすーすーいう寝息を聞いているとこっちまで眠くなってくる。
ちゃぶ台に頬杖をついて寝顔を眺めているとふいに人の気配が横に来た。

見るとタケオくんがいつの間にか真横に来ている。
「な、なに」
タケオくんの強い視線が刺さるみたいで、わたしは思わずあとずさる。

「俺、野球部なんやんか」
「う、うん」
「練習がけっこう遅くまであんねん」
「うん」
何を言いだしたんだろう、この子は。とりあえず距離が近い。

「帰りにここの前の道通ったらさ」

あ、と思う。
まさか。

「聞こえてん。その……」

あぁ、嘘でしょ。

「女の子のえろい声……。あれ、ミキさんなん?」
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